看護師さんとの会話が入院中の父の励み

数年前に父が入院しました。
父にとっては初めての入院だったので、入院初日はとても不安そうでした。

看護師さんに話しかけられても、何だか上の空です。
「こんな調子で大丈夫だろうか?」と我が子を病室に残して帰るような気持ちで、父の病室を後にしました。

翌日、父の病室に行ってみると楽しそうに看護師さんと話をしています。
自宅では聞いたこともないような元気な声で、満面の笑みです。

「元気そうじゃない」と父に言うと「この看護婦さんはウチの近くに住んでいるんだって」と、自分の病状ではなく、看護婦さんから入手した個人情報を話し出しました。

たった一日で人見知りの父の心を開かせ、父の不安を取り除いてくださった看護師さんに、頭が下がる思いがしました。父にとっては、看護師さんとの楽しい会話があったからこそ、日々の苦痛な治療にも耐えられたのだと思います。